「徳のある人間」

 「卒業生へ贈る言葉」に寄せた文章です(PTA新聞)

 「徳」

 皆さんは、隂山英男先生を知っていますか。DSソフトにもなった「百ます計算」を有名にした先生ですから、知っている人も多いでしょうね。
 隂山先生に誘われて、一月に総理大臣官邸(修学旅行で見学した国会議事堂のすぐ近く)で行われた「教育再生会議」の傍聴をさせてもらいました。町村官房長官などTVでしか見たことのなかった政治家やシンクロナイズド・スイミングの五輪選手だった小谷実可子さんなど有識者の議論を伺う機会を得ました。
 この会議の中で、特に印象に残ったのが、学校では「学力の向上」に取り組むことより「徳のある人間」を育てることを優先すべきという想いを持っている委員が多いことでした。つまり、日本の大人の代表者が皆さんに一番期待していることが、「徳のある人間」に育って欲しいということなんです。「徳」とは、簡単に言えば「道徳の力」のことで、「優れた品性」とも言い換えられます。最後の授業参観で、「優しい大人になりたい」と誓っていた人がいましたが、皆さんの心のあり方が今世の中で注目されているんですね。 ですので、これから迎える中学校生活で、「将来何になりたいか」ということだけでなく、これからも「どんな人間になりたいか」ということも考え続けていって欲しいと思っています。
 先生は体育の授業を担当しましたが、授業の中で力を合わせる事やチームワークなどを考えてもらうことで、少しだけですが皆さんに「徳」を磨いてもらったつもりです。
 中学での生活で、更に磨きをかけてくれることを期待しています。卒業おめでとう。お元気で!

by ryomonet | 2008-03-24 03:00 | Trackback

野口芳宏先生公認「授業道場野口塾」公式blog/野口塾群馬事務局(ryomonet@gmail.com)


by 画像=野口芳宏先生/管理人=塚田直樹
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31